生命保険会社の歴史を振り返り、今後の業界未来像を推測してみました。
アクセンチュアvsアビームコンサルティング
プルデンシャル生命 | ソニー生命 | |
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将来性 |
会社はいい意味で人材の新陳代謝が繰り返されており、なおかつ業界内での信頼も勝ち得ている。 サステナビリティは十分だが、アグレッシブな刺激を求める人には物足りなさもある。 個人のキャリアパスはしっかり考えなければならない。 この会社では若くして裁量権を与えられるのでビジネスマンとしての成長スピードは早い。 だがミドルクラスになると必ずと言っていいほど行き詰まりを感じる。 それはクライアントに対する入り口が常にSIだから、年を取ると技術革新のフォローアップに限界を感じてギブアップせざる得なくなる傾向にある。 これは戦略部門に所属していても同じことがいえる。 マッキンゼーやボストンよりIT要素が強いのがアクセンチュア。 |
近年はSAP案件が非常に増えている。 会社もその方向に投資をしており、事業ドメインが絞られてきている。 なのでSWOT分析の能力など必要なし。 それを事前承知で入社する人にとっては良い環境であるが、入社後に気がついて後悔している人がいるのは事実。 BPRコンサルを志していたのに、年次が上がってもSAP導入職人に陥ってしまい、会社との方向性の違いを感じて退職というケースは多い。 |
昇進 |
外資系コンサルファームの典型的パターンである「up or out」型。 シニアマネージャ以上への昇進には見えない天井があり、それを超えて管理部門へ昇進していくことは困難。 社内研修システムは英語である事が多いので、語学力がない人は圧倒的に不利。 |
評価システムは公平かつ客観的な指標があるのでわかりやすい。 社内研修は充実しているが、研修を受ける時間を確保するのが困難。 ちなみにSAP Certificationのトレーニングは必須。 他社のコンサルファームほど人材の出入りが激しくないためか、上層部が詰まっている感は否めない。 プロジェクトアサインの希望を聞いてはくれるが、上司との関係性が良くないと反映される事はない。 |
ライフスタイル |
残業は当たり前という文化であるが強制されるという事はなく、自主的に休日をつぶして仕事をしている。 これをワーカホリックともいうのだろうが、仕事に対する意識が高く成長意欲が強い人に囲まれると自然とそうなる。 このように激務ではあるけど福利厚生は恵まれている。 毎年ポイントが配布され、ツアー旅行やマッサージや健康器具の購入代金に充当することが出来るサービスもある。 |
平日にプライベートな時間を持つことは不可能だが、プロジェクトの隙間で長期休暇をとることは可能。 社内の人間関係は全体的に悪くない。 会社のフォロー体制もあるので、意欲さえあれば成長できる環境にある。 |
退職後の転職先 |
事業会社を志向する人が多い傾向にある。 ただ、事業会社でアクセンチュアの給与水準を維持するのは難しい。 しかも思い通りのポジションで転職できる人は極わずかなので、結局仕事内容も給料もダウンしている人が多い。 結局は優先順位の問題で、40代以上になると生活の安定を重視するようになる。 |
この会社を辞める人は「SI以外の本格的な上流コンサルをやりたい」という理由が多いので、退職後もコンサルファームを目指す人が多い。 もともと成長意欲の高い人が集まっているので、複数年同じような仕事にしかアサインされないと、キャリアパスの限界を感じて飛び出す傾向にあるようです。 |
ITコンサルに求められる志
表面的には要件定義を行いシステム導入のプロジェクト管理が出来れば仕事は務まる。 でもそれだけだとSIerと変わらない。
コンサルファームで働く人間であれば、システム導入で知り得た顧客情報を元にKPIを設定してBPRに繋げなければならない。 コンサルの醍醐味は、クライアントの問題解決スキームを提案・解決できることです。
目先の目標である数字を作り上げる事だけに邁進してしまうと、精神的にも体力的にもいずれ限界がきて市場から身を引くことになる。例えERPパッケージの導入案件だったとしても、目線を高くして「クライアントにとって最高のバリューは何か?」という初志を忘れてはいけない。