ハイキャリアの人達がどのような転職プラットフォームを使ってキャリアアップを重ねているのかを紹介。近年はリンクトインやビズリーチといったテクノロジーで解決するマッチングが主流になりつつあるようです。

リクルートエグゼクティブエージェントの評判

エージェントの評判

リクルートエグゼクティブエージェントの紹介先企業は、約8割は日系企業。 外資に特化しがちなサーチファーム業界の中では珍しい存在です。 リクルートグループの強固な情報網が活用されている結果だと想像できます。

リクルートエグゼクティブエージェントの実績

【業種別】

  • 1位 製造業
  • 2位 サービス業
  • 3位 情報通信
  • 4位 ヘルスケア

※この上位4業種で約7割の実績を有している。

【職種別】

  • 1位 経営・事業責任者
  • 2位 研究開発
  • 3位 営業
  • 4位 人事総務

※経営幹部の実績は2割で、残り8割は専門領域のスペシャリストの転職をサポートしている。

【年齢別】

  • 1位 40代
  • 2位 50代
  • 3位 30代

※キャンディデイト(紹介対象となる候補者)の約50%を40代が占めている。

他社エグゼクティブサーチファームとの違い

役員会議室

一般的なサーチファームは企業側からの人材スペック要請に応えて、限られた人の中から候補者を探してアプローチする手法をとっている。 この方法の欠点は、アプローチを受けた候補者にとっての選択肢は「YES」or「NO」2つしかないこと。

このような手法を取らざるを得ないのは、各サーチファーム企業の規模感に影響する。 どこのサーチファームも1人の優秀なヘッドハンターが、サーチファーム事業を切り盛りしているのが現状。 いくら優秀な人であっても、人対人で決まるこの事業においてはリソース不足が明確。

ただ既に経営者として十分な実績をだしている人は、飛び切り優秀なヘッドハンターが切り盛りするサーチファームにお世話になるのが良いでしょう。

その一方で、リクルートエグゼクティブエージェントは経営幹部候補者がターゲット。 一般的なサーチファームの欠点を組織力でカバーしているのが強み。 具体的には、飛びぬけて優秀ではないけれど、そこそこ優秀なコンサルタントを30名ぐらい保有している。 そして取扱い求人についても「リクルート」というブランド力は、国内では圧倒的な信頼感があるので規模を追求する事が出来る。

この両軸を廻して、「将来的にはCEOを狙いたい」という層へのアプローチがうまい。 その為、30代後半~40代の登録者が圧倒的に多いわけです。

ただこれから登録するなら、断然にリクルートダイレクトスカウトが良い。 同じくリクルート系事業会社が運営しているのですが、リクルート以外のサーチファームも相乗りしているオープンプラットフォームというのが特徴的。 リクルートダイレクトスカウトに登録しておけば、当然リクルートエグゼクティブエージェントのヘッドハンターを利用することも可能です。

「LinkedIn」「ビズリーチ」などの次世代型メディアの登場

次世代メディア

ビジネス用SNSとして人気のある「LinkedIn」。 特におひざ元である米国シリコンバレーでは、LinkedInのアカウントを持っていないとコミュニケーションに不都合が生じるほど浸透しているサービス。 企業間の人材流動が激しいので、名刺に記載されている連絡先はコロコロ変わっても、LinkedInのアカウントは不変。 企業名ではなく個人名で勝負する人達にとっては重宝するのでしょう。

ところが日本での活用はまだ広がりを見せておらず、一部の人達が利用するにとどまっている。 その最たる理由が、一部の心無いヘッドハンターが手当たり次第にヘッドハンティングの連絡をしているから。 これでは個人情報を晒して、ダイレクトメールを受取るという意味不明な状況。

要は、利用者の審査がなく誰でも使えるツールである為、心無い人によって荒らされるわけです。 SNSではないけど、リンクトインの欠点を排除して、良いとこ取りだけをしたサービスが「ビズリーチ」。 このサービスを要約すると、転職を目的としたビジネス上のマッチングプラットフォーム。 ただリンクトインと決定的に違うのは、プラットフォーム運営会社が内部で活動できるヘッドハンターを審査していること。 さらに登録者によるヘッドハンターの評価も丸見えなので、ビズリーチ内で不穏な動きをすればすぐに排除される仕組み。

リクルートエグゼクティブリサーチが人的資源でまかなってきた事を、ビズリーチのような新サービスがテクノロジーで解決していくというトレンドが続きそうです。