35歳まで我慢したらもう未来はない

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≪目次≫

30代で社畜になる人生でいいのか?

東京の銀行

  • 理不尽な社内ルール
  • 面白くない仕事
  • 給料もたいして良くない
  • 上が詰まっていて昇進の見込みもない

多くの20代銀行員が組織に対して抱いているモヤモヤ。 それが30歳を超えると少し変わってくる。

  • 絶対服従すべき上司が見つかる
  • 誰に媚びれば稟議が通りやすくなるかも分かる
  • 休日出勤すべきタイミングも完璧
  • 「社会的な信用度は一応ある」と日々自分を納得させる

20代の時に感じていた組織への違和感は徐々に克服され、今まで感じていた不都合な出来事を自己肯定するようになる。
処世術を身につけたといえばそれまでだが、それと同時に人間味を失う事になる。
世間一般とズレが大きい銀行業界で生き残っていくには、そうしなければやっていけない。

このように脳みその切り替えが完了すると、今度は自分と同じ不幸な仲間を増やす行為に走る。
飲み会の席で後輩の愚痴を聞くふりして、「それが仕事だよ」と自己肯定論を振りかざすことになる。
ハイ、完璧な社畜の出来上がり。

20代なら異業種への転職も可能

銀行員の転職先は、証券・保険・投信運用会社といった金融機関を思い浮かべがち。でも実は金融業界以外へ進む方が大半です。

転職エージェントのキャリアコンサルタントによると、元銀行員の8割は異業種への転職を希望している。そして希望先は「これから伸びる業界でやり直したい」という人が多い。

「そう都合よく転職できるのか?」という疑念をよそに、20代の銀行員であればいろいろな業界で歓迎されています。

伸び盛りの業界が若手の銀行員を積極採用する理由

ポテンシャル採用

市場規模が急拡大している業界は圧倒的に人材が足りていないから、中途採用を積極的に受け入れている。 ただ企業側からしてみると、採用したいけど希望スペックに合う人材はほとんどいない。

調子のいい業界では、各企業のエース級となる人材は仕事内容も待遇も恵まれているのでまず動かない。 そのうえ新しい分野となれば、そもそも経験者や有資格者の絶対数が圧倒的に少ない。

そこで各社が注目するのが、優秀な若手転職希望者。 業界未経験であっても、地頭が良い人なら入社してから短期間で知識を吸収してくれるだろうという期待がある。

いわゆるポテンシャル採用という考え方で、第2新卒や既卒もターゲットになる。 ただ採用する側としては、大企業で働いていた社会人経験者がいれば優先的にそちらを選ぶ。

この条件に20代の銀行員はピッタリ当てはまるのです。 ただ、元銀行員という肩書を最大限活用して好条件の転職先を見つけるにはコツがいる。

やはり実績が豊富なプロのキャリアカウンセラーからアドバイスを貰うのがベストです。
自分の行動原理をもとに判断しても、結局は自分の常識の範囲内でしか物事をとらえることは出来ません。
多角的な視点を得るために、最低3人のアドバイザーに相談すると良いでしょう。

そして最終的に自分の新しいキャリアプランが見えてきた場合のみ転職する! そうすれば、次の職場で成功する確率もグッと上がります。

銀行員の転職に強いエージェント

  1. パソナキャリア

    金融専門のアドバイザーチームを編成して、銀行員のキャリアプランに真剣に取り組んでいる。
    若手だけでなくミドル層まで含めて幅広い年齢層のサポート実績があるので、将来性を見据えた長期的視点で話ができるのが特徴。
    アドバイザーの中には金融業界出身者もいるので、かなりリアルな相談をもらえると評判です。

  2. BIZREACH

    優秀なヘッドハンター(相談相手)からスカウトが届く新タイプの転職サイト。
    彼らは人材市場のプロなので、第3者視点でアドバイスをもらうと良いでしょう。
    優良企業の内部事情を探れるメリットがある。
    「金融業界→事業会社の経営企画への転職」といったキャリアチェンジを目指すならベストな選択。

ウェブ系企業・広告代理店・出版業界といった新分野・業界再編が狙い目

飛躍の時

元銀行員の転職先として注目されているのは、ウェブ系企業・広告代理店・出版業界。 これらの業界はいままで全然別々の分野と認識されてきたけど、これから先は違う。もう既に業界再編は始まっており、群雄割拠の状態。

代表的な企業名をあげるとすれば、サイバーエージェントの事業変遷をたどると分かりやすい。 もともとクリック課金のネット専業広告代理店として創業し、その後にアメブロに代表するようなウェブメディアを展開している。そしてさらに、ネットからリアルへ逆進出するにあたって出版業もこなす企業へと変貌を遂げている。

株式会社KADOKAWAもこの分野の注目企業。 もともとは角川出版だけど、今はニコニコ動画を配信するドワンゴと経営統合して、巨大ウェブ系企業へと変貌した。

電通や博報堂もグループ傘下に、アドネットワークを提供するDSP企業を抱える。

いずれも既得権益や従来秩序を破壊しながら、これから誕生する巨大マーケットを狙いにいっている。そのような市場では、スピード・吸収能力・変化への対応力・柔軟な発想ができる人材が求められる。

規制にがんじがらめになって、減点主義で評価が決まる金融業界とは真逆の世界。 挑戦してみる価値はあるでしょう。

もし1回目の転職に失敗したとしても、成長分野で仕事をしていれば再転職のチャンスはいくらでもある。 絶対に安泰な会社などない。
守るより攻めた方がいい!

フィンテック企業への転職は難しい

銀行員のキャリアコンサル現場でよく耳にするのは、「フィンテック関連企業で良い転職先を紹介して欲しい」という依頼。
チャレンジ精神が旺盛な人が多いので応援したいけど、実際に元銀行員のキャリアを活かせる職場は少ない。 まだ市場創世記である為、今のところエンジニアの求人のみです。

とはいえ今後この手の分野が伸びてくることは確実なのだから、フィンテック関連ビジネスをウォッチして転職タイミングを測って準備をしておくのが賢明でしょう。
基本的な技術動向と銀行機能の代替となるサービスモデルは、銀行員が抑えておくべきフィンテックの動向でまとめています。

新しいメディアの紹介

次に紹介する転職支援サイトは、新スタイルの転職メディア。このようなニューメディアを活用して、リクルーティング活動を行っている会社は感度のいい企業ばかり。
面白い会社と出会える確率が上がるので、積極的に登録する事をおススメします。

  1. リブズキャリア

    女性が活躍できる職場のみを扱う会員制転職メディア。
    最近の特徴は「金融系」「ネットマーケ系」「メディカル系」に関する女性への求人ニーズが急増しています。
    一生働ける(=ライフイベントの変化に対応してくれる)柔軟な職場が見つかる可能性が高いです。

  2. MIIDAS

    このツールを利用した人たちの口コミを紹介。「○○大学卒の○○歳の銀行員がどのような転職をしたのか?が参考になった。」「転職前と転職後を知る事ができる点が面白い。」「簡単な登録だけで適正年収が分かった。」
    200万人の年収データが公開されているから、年齢・職種・学歴から自分の適正年収を把握できます。

「捨てられる銀行」は読みましたか?

今や銀行マンならば必読の書となっている一冊の本がある。
池井戸潤の小説ではなくて、「捨てられる銀行 (講談社現代新書)」である。

おそらく金融関係者であれば、この本を巡って勉強会が何度も開かれたのではないだろうか?
金融庁が森信親長官体制へシフトして、方針転換していった背景と今後の方向性が記載されているから。

この本を簡単に要約すると

①従来までの担保主義・保証協会ありきの融資はNG。
②各行の目利き力で融資する体制づくりを推奨。
③目利き力とは、決算書では評価できない経営者の人柄やビジョン地域貢献度といった定性評価で融資する事。

確かに正論です。
金融庁からこのような正論が出る前にも、雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す銀行の融資体制への批判があったのは重々承知していたけど、過去何十年と金融検査マニュアル重視の体制でやってきた銀行にとって、遂に大親分にも言われてしまったという感じ。
血の気の多い銀行員は金融庁に見捨てられたと本気で恨んでいる者もいる。

ただ問題はここから。
金融庁の方針転換には目を覚まされたが、もっとびっくりするのは銀行幹部の言動。
彼等は一夜にして新金融庁の意見を丸呑みして、事業性融資件数をノルマに設定して営業最前線へプレッシャーをかけ始めた。

現場サイドからすると、中小企業円滑化法の影響がまだ色濃く残る地方で事業性評価なんて全然無理・・・
それなのに、その日から稟議書には定性評価シートの添付が必須となり、毎月モニタリングも始まり、事業計画書の作成まで義務付けられるようになってしまった。
「事業性評価融資の増加」=「営業最前線の事務作業が急膨張」という図式になっている。
それなのに残業管理は厳しくなる一方だから、上司に見つからないように仕事をするしかない。
なぜ一生懸命働いているのに、コソコソしなければならないのか?
「行き場のない怒りしかこみ上げてこない」と吐き捨てた銀行員の苦悩した表情が忘れられない。

営業最前線へ強烈なプレッシャーをかける幹部だって人間だ。
彼等だって内心では金融庁への反発心があるだろうが、そんな事は言ってられない事情がある。
それは金融庁から金融仲介機能のベンチマークの公表を迫られたから。
ちなみにベンチマークは55項目あり、「捨てられる銀行 (講談社現代新書)」に書かれている内容と合致する。
「〇〇銀行 金融仲介機能のベンチマーク」と検索すれば、誰でも各行のベンチマークを閲覧できるから、銀行幹部としてはその新ルールを無視することは出来ない。

こうして誰もが腹に一物を抱えて、理不尽な状況に苛立っているというのが銀行業界の現状でしょう。

各銀行の社風や評判をチェック

銀行員は在職中にうつ病になる人が多い職業といわれている。これは社風というより職場の人間関係に起因することが多く、職場のカラーは支店長の性格が色濃く出る。 宴席が好きな支店長が上司だと、部下はアルコールハラスメントと感じても、上司は飲みニケーションとご満悦だったりするから厄介ですね。

ただどこの銀行も基本的な社風はあり、その社風にそぐわない中間管理職は閑職へ追いやられるのがお約束事。

  • 三菱東京UFJ銀行
     東大・慶応学閥が強くエリート主義。海外案件をやりたい人に門戸が開かれている。
  • 三井住友銀行
     大阪商人の血を引く住友系が牛耳っている体育会系。メガバンクの中で一番ノルマがきつい。
  • みずほ銀行
     統合前の派閥がいまだに残っていて風通しが悪い。組織も官僚的。
  • りそな銀行
     メガバンクに入れなかった人たちの吹きだまり。メガバンクに対する劣等感と地銀に対する優越感でモヤモヤしている。
  • 横浜銀行
     地銀の雄というプライドが高い。ただ神奈川県以外では通用しない。
  • 千葉銀行
     前例主義で新しい事には挑戦しない保守的な社風。優秀な人材は20代で去っていく。

「会社の体質は納得できないけど尊敬できる上司のために頑張る」というのは、苦労が多い割には得るものは少ない。 社風を見極めるヒントは、昇進スピードが早い人の性格を分析する事です。

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